尊い推し兄弟に愛されてます!?
「そ、そんなことないよ!?」
「へー」
絶対疑ってる顔だ。
私は誤魔化すように前を向いた。
「ただ……玲央くん、これからもっと有名になるんだろうなーって」
「どうだろうな」
「応援してるよ!でも……」
言いかけて、言葉が止まる。
でも、の続きが自分でもよくわからない。
すると玲央くんが小さく笑った。
「……マジで寂しいんだ」
「ち、違うってば!!」
「顔に出てる」
「出てませんー!」
玲央くんが楽しそうに笑う。
なんなのもう……!
そんな風に話しているうちに、駅へ到着した。
すると。
「いっちゃーーん!」
聞き慣れた声が響きわたる。
振り向くと、ベンチに座っていたゆずくんが勢いよく立ち上がった。
「ゆずくん!?」
「待ってた!」
「……は?なんで待つ?」
玲央くんが嫌そうな声を出す。
ゆずくんは気にした様子もなく駆け寄ってきた。
「この前一緒に帰ったじゃん?また帰ろうと思って!」
「この前?」
「そうそう、偶然いっちゃんと会ってね!?一緒に帰ったんだよ」
「へぇ、一緒にねぇ……」
な、なに!?玲央くんの顔怖いような……。