尊い推し兄弟に愛されてます!?
周囲からも歓声が上がっている。


「お似合いすぎる……」

「本物のカップルみたい!」


……うん。

わかる。

すごく素敵。

なのに。

胸の奥が、少しだけもやっとする。


「次、村瀬さんお願いしまーす!」

「っ!?」


ついに来た。

私はぎこちない足取りで玲央くんの隣へ向かう。

近いし、玲央くんからは良い香りがするし……無理!

緊張で体が固まる。

すると玲央くんが、小さく笑った。


「そんな固まんなって」

「だ、だって……!」

「ほら、いつも通りにしろよ」


そう言われて顔を上げる。

玲央くんが少しだけ優しく笑った。

その瞬間……

「今!!」

「その顔いい!!」

カシャカシャカシャッ!!

シャッター音が一気に響く。

「自然!めちゃくちゃいい!」

「玲央くん、その表情最高!」

編集長さんたちが一気に盛り上がる。

えっ。

な、何!?

すると玲央くんが、面白そうに私を見る。

「挙動不審なんだけど」

「玲央くんのせいだからね!?」

「俺?」

くすっと笑う。

またシャッター音。

やばい……。

完全に遊ばれてる。

でも、不思議とさっきより緊張していなかった。

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