尊い推し兄弟に愛されてます!?

「ちょっとっ……莉子ちゃん!?」


編集長さんたちが慌てるけど、莉子ちゃんは振り返らない。

しばらく気まずい静寂が落ちたあと――。


「……どうする?」

カメラマンさんが困ったように頭をかく。

「残りのカットまだあるよな」

「ありますね」

すると編集長さんが、ちらりと私を見た。

嫌な予感がする!

すごくする!

「村瀬さん」

「はい?」

「代わりに撮ってみる?」

「はいぃ!?」

私は思わず変な声を上げた。

「無理です無理です!!」

オーバーに両手を振ってみる。


「いや、絶対いいって!」

「さっきの写真見た?」

「めちゃくちゃ良かったぞ」


周りのスタッフさんたちまで頷き始める。

やめて。

そんな目で見ないで。

すると隣で玲央くんがぼそっと呟いた。


「俺は別にいいけど」

「玲央くんまで!?」

「莉子さ、機嫌悪くなるとなげーんだよ」

「……そうなんだ……」

どうして機嫌悪くなったんだろう……。

「ここは生徒会長の村瀬一華ちゃんがチャチャッとやってくれたら、午後の授業に響かないですむんじゃねーの?」


そんなことを言われ、完全に逃げ場がなくなった。

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