尊い推し兄弟に愛されてます!?
人通りが少なくなったところまでくると。


「なぁ」


玲央くんが前を向いたまま、ようやく口を開く。

私はびくっと肩を震わせた。


「……はい」


声が裏返りそうになる。

すると玲央くんが小さくため息をついた。


「俺なんかした?」


心臓が跳ねた。

やっぱり、その話だ。


「え……?」


とぼけようとしたけど、玲央くんは誤魔化させてくれない。


「最近ずっと避けてるだろ」

「そ、そんなこと……」

「ある」


被せ気味で言われた。


「目も合わせねぇし」

「それは……」

「それは?」


追及しないでください!!

私は思わず視線を逸らした。


「別に……避けてないよ」

「嘘だろ」

「嘘じゃないって!」

「じゃあ、なんで俺見るたび逃げんの」


うっ。

見られてた。

そりゃそうだよね。

あんなに露骨だったし。


「逃げてない……けど」


玲央くんがじっと見てくる。

近い。

圧が強い。

顔が良い。

ハイ、無理でーーーーーす!


「一華」


名前を呼ばれる。

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