尊い推し兄弟に愛されてます!?
だけど。

玲央くんは納得していない顔だった。


「俺、ああいうの好きじゃねぇ」


低い声で言う。


「世間に嘘つくみたいじゃん」


私は思わず玲央くんを見る。


「そういうことしたくねーのに」


真っ直ぐな横顔だった。

なんだか、玲央くんらしいなと思った。

だけどそのせいで、余計に胸が苦しくなる。

やっぱり好きだ。

そんなことを考えてしまう。


いつの間にか私たちは駅前に着いた。

「あっ」

思わず足を止める。

駅ビル一階にある、ドラッグストアの入口。

そこのモニターに大きく映し出されていたのは……。

整髪剤を手にしたさわやかな玲央くん。


「うわ……」


思わず見上げる。

かっこいい。

めちゃくちゃかっこいい。

これいつ公開になったの!?

全然知らなかった。



「やば……」

「おい」

「これすごい!!」

「声でかいって」

「だってめちゃくちゃかっこいいじゃん!!」

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