尊い推し兄弟に愛されてます!?
私は本気で感動していた。
すると玲央くんが少しだけ視線を逸らす。
耳が少し赤い。
え。
照れてる?
今?
玲央くんが?
かわい――。
そこまで考えた時。
「あれ!?」
「えっ!?」
側を歩いていた、女子高生の声が響いた。
「橘玲央じゃない!?」
「えー!ほんとだ!!」
まずい。
あっという間に人が集まり始める。
玲央くんは盛大に顔をしかめた。
「最悪」
そして次の瞬間、再び私の手首が掴まれる。
「えっ」
「こっち!」
ひたすら走り、そのまま建物の裏側へ。
人目につかない場所まで来て、ようやく止まった。
「はぁ……」
私は壁にもたれる。
玲央くんは私の目の前にいて、私を守る様に腕で覆ってくれていた。
この状況は……近い。
いい香りがプンプンしてくる……。
心臓が壊れそうだった。
すると。
「……何」
玲央くんが不思議そうに見下ろす。
「え!?」
「顔があかーい」
そりゃ赤いよ!!
あなたのせいです!!
なんて言えない。
私は誤魔化すように視線を逸らした。