尊い推し兄弟に愛されてます!?

『今どこ?』

「家の近く」

『俺ももうすぐ着く』

「そうなんだ」

『行っていい?』

「……へ?」

『家。……顔見て話したい』

私の思考が止まる。

え。

今なんて?

『じゃ、あとで』

「ちょ、待っ――」

プツッ。

通話が切れた。

「ええええええ!?」

ど、どうしよ!?

今から!?

てか……〝顔見て話したい〟って言った?

聞き間違いじゃない!?


とりあえず……。

「お母さーーーん!!」

慌てて家へ飛び込むと、リビングで韓ドラを見ていたお母さんがびっくりした顔をした。

「何よ急に」

「玲央くん来る!!」

「は!?」

お母さんが勢いよく立ち上がる。

「なんで早く言わないの!?」

「今言われたの!!」

「私今日すっぴんなんだけど!?」

「知らないよ!!とにかく部屋片付けてくる!」

大騒ぎになった。

私は自室へ駆け込み、ベッドを整え、本棚を整理し、机の上を片付ける。

BL本は即回収!

妄想メモも回収!

知られてるけど、もう絶対に見られてはいけない。

そして15分後。

ピンポーン。

インターホンが鳴った瞬間、心臓が飛び出そうになった。
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