尊い推し兄弟に愛されてます!?
「懐かし」

部屋へ入った玲央くんが呟く。

最後に入ったのなんていつだろう。

小学生くらいだった気がする。

「変わってないな」

「そ、そうかな」

「あ、このぬいぐるみまだいる。気に入ってたよな?」

私が小さい頃からお気に入りだった、ちょっとくたびれちゃったアザラシのぬいぐるみをひょいと持ち上げる。

「そこ触らないで!」

慌てて抱き抱えると、玲央くんが笑った。

その笑顔を見ているだけで胸が苦しい。

少しして……。

二人ともベッドを背もたれにして座り、部屋が静かになる。

さっきまで騒がしかったのに、今は玲央くんと二人きりということにかなり緊張しちゃってる。

「あのさ……」

玲央くんが口を開いた。

私は姿勢を正す。

「さっき言ってたことだけど。SNSのこと……しばらく続くと思う」

「うん」

真剣な声だった。

私は思わず笑う。

「大丈夫だって!」

玲央くんって意外と心配性?

「一華」

「ん?」

「一人で抱え込むな。一華になにかあったらって思うと怖い」

その言葉に胸が熱くなる。

優しいよね……昔からずっと。

「玲央くんこそ」

「ん?」

「こういうことばっかりで大変だよね」

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