尊い推し兄弟に愛されてます!?
すると、女性が大きく息を吐いた。

「はー」

「どうしたの?」

女性の友達が笑う。

「いや、ほんと顔がいいんだよね」

「あー、柚希くん?うん、なかなかいないよね」

「そうそう」

私は思わず耳を澄ませた。

「でもさー」

女の人がストローをくるくる回す。

「実は兄の方を狙ってるんだよね」

「え?」

友達が目を丸くする。

「だってあの橘玲央だよ?」

「まぁ確かに」

「SNSで見つけてさ、繋がれないかなーって思ったんだけど」

「無理だった?」

「全然」

女の人が肩をすくめる。

「で、弟見つけてさ。使えるじゃんって」

「ひどっ」

二人が笑う。

「まぁでも弟も可愛いよ?」

「じゃあいいじゃん」

「うーん」

女の人が少し考える。

「でもやっぱ比べちゃうんだよね」

「あー……」

「兄の方が圧倒的に人気あるし」

「まぁ、あの橘玲央と並んで歩くとかやばいよね」

「でしょ?」

女性が楽しそうに笑う。

「なんか優越感あるじゃん?だから弟を通して兄を紹介してもらえないかなーって」

「それ目的なわけね」

「だってそれしかないじゃん、あの子の価値って」

「うわっ最低」

二人が笑ったのを見て、私は眉をひそめた。
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