尊い推し兄弟に愛されてます!?

ゆずくんの価値……?

比べる……?

怒りが心の底から湧いてきた。

「そろそろ兄の事切り出そうかなって思ってた。だっていつまで経っても会わせてくれないし」

「えー、じゃあ柚希くんのことは?」

女性が頬杖をつく。

「正直お金ないし、紹介してくれないなら一緒にいる意味ないかな」

「ひどーい」

また笑い声。

だけど。

次の言葉で、私は固まった。

「だって可愛いけど、それだけじゃん?」

女性はジュースを飲みながら、平然とそう言った。

私はぎゅっと拳を握った。

違う……ゆずくんは。

そんな風に言われる人じゃない。

私は思わず立ち上がっていた。


「ふざけないでください!!」


店内が静まり返る。

女性が驚いた顔でこちらを見る。

「……は?」

私は震えながらも睨み返した。

「ゆずくんはそんな風に扱われていい人じゃありません!」

女性がぽかんとする。

「誰?」

「あなたにはわからないっ……ゆずくんが本当はすごく繊細な男の子なんだってことを」

「ちょっと待って」

< 81 / 124 >

この作品をシェア

pagetop