尊い推し兄弟に愛されてます!?
ゆずくんの価値……?
比べる……?
怒りが心の底から湧いてきた。
「そろそろ兄の事切り出そうかなって思ってた。だっていつまで経っても会わせてくれないし」
「えー、じゃあ柚希くんのことは?」
女性が頬杖をつく。
「正直お金ないし、紹介してくれないなら一緒にいる意味ないかな」
「ひどーい」
また笑い声。
だけど。
次の言葉で、私は固まった。
「だって可愛いけど、それだけじゃん?」
女性はジュースを飲みながら、平然とそう言った。
私はぎゅっと拳を握った。
違う……ゆずくんは。
そんな風に言われる人じゃない。
私は思わず立ち上がっていた。
「ふざけないでください!!」
店内が静まり返る。
女性が驚いた顔でこちらを見る。
「……は?」
私は震えながらも睨み返した。
「ゆずくんはそんな風に扱われていい人じゃありません!」
女性がぽかんとする。
「誰?」
「あなたにはわからないっ……ゆずくんが本当はすごく繊細な男の子なんだってことを」
「ちょっと待って」