尊い推し兄弟に愛されてます!?
「みんな最初は兄ちゃんを見る」

「……」

「兄ちゃんは何でもこなせてすごいから」

少し笑う。

でもその笑顔は寂しそうだった。

「俺、兄ちゃんみたいに背も高くないし」

そう言って立ち上がる。

そして私の前へ来た。

「ほら」

「え?」

「比べてみて」

意味がわからないまま立ち上がる。

確かに……玲央くんほど身長差はない。

顔の位置も近い。

見上げなくても目が合うし。

こんなこと、今まで気にしたこともなかったけど。

「……ほんとだ」

「でしょ?」

ゆずくんが笑う。

私は少し考えてから言った。

「でも」

「ん?」

「私はこのくらいの方が話しやすいかも」

ゆずくんが目を丸くする。

「顔も見やすいし、ゆずくんの表情がよくわかるよ」

そう言って笑うと。

なぜかゆずくんが目を逸らした。

「それ反則」

「え?」

「いっちゃんってさ」

小さく息を吐く。

「そういうこと普通に言うよね」

「?」

意味がわからない。
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