尊い推し兄弟に愛されてます!?
「まもなく西都駅に到着いたします――」
車内アナウンスが流れた。
私はゆっくり目を開く。
……あれ?
なんか温かい。
ぼんやり顔を上げた瞬間。
「よだれ」
目の前に玲央くんがいた。
「っ!!」
一気に目が覚める。
そうだった!
私……玲央くんの肩で寝てたんだ!!
慌てて身体を起こす。
「ご、ごめん!!ってよだれ!?」
慌てて口元を拭く。
「うまいもんでも食べてる夢?」
玲央くんがハハッと笑った。
恥ずかしすぎる!寝不足だったから爆睡しちゃった!
だけど後ろから。
「おはようございます、お二人さん」
「仲良くお昼寝でしたね〜」
美月とひまりの声。
振り返ると二人ともニヤニヤしていた。
絶対何か言いたい顔だ。
「な、何その顔」
「別に〜?」
「見てただけ〜」
……怪しすぎる。
私は慌てて荷物を持った。
「ほら!もう着くよ!」
西都駅へ到着すると、一気に修学旅行らしい空気になった。
歴史を感じる街並みや、遠くに見える山々。
駅前には観光客も多くて、みんな楽しそうだ。
「ついに修学旅行来たーーー!!」
ひまりが両手を上げる。
「まだ始まったばかりだから落ち着いて」
美月が即ツッコミを入れたので、私も思わず笑う。