尊い推し兄弟に愛されてます!?

音羽寺の見学を終えると、いよいよ班ごとの自由行動が始まった。

「やっと自由行動だー!」

思わず声が弾む。

すると隣の美月がくすっと笑った。

「一華、テンション高いね」

「だって修学旅行だよ!?」

「さっきまで死んだ顔してたのに」

「それは移動で疲れてたの!」

即座に反論すると、若城くんが吹き出した。

「村瀬、爆睡してたんだろー?」

「うっ」

言い返せない。

だって爆睡しちゃってた。

しかも玲央くんの肩で。

思い出した瞬間、顔が熱くなる。

「しかも橘と一緒に」

「そ、それはっ……」

「佐伯ショック受けてたなぁ……」

「え!?」

聞き返すと、若城くんが佐伯くんの方へと言ってしまった。

「一華、最初は和カフェだっけ?」

「えっあ、う、うん……」

美月に聞かれ、慌ててしおりを開く。

班長らしく、ちゃんと計画を確認しとかないといけないのに!

「抹茶パフェ食べたいなって!」

「修学旅行は食が大事だもんね」

「もちろんでしょ!」

「帰ったらダイエットしなきゃだな」

美月と顔を見合わせて笑った。

< 94 / 124 >

この作品をシェア

pagetop