尊い推し兄弟に愛されてます!?
音羽寺の見学を終えると、いよいよ班ごとの自由行動が始まった。
「やっと自由行動だー!」
思わず声が弾む。
すると隣の美月がくすっと笑った。
「一華、テンション高いね」
「だって修学旅行だよ!?」
「さっきまで死んだ顔してたのに」
「それは移動で疲れてたの!」
即座に反論すると、若城くんが吹き出した。
「村瀬、爆睡してたんだろー?」
「うっ」
言い返せない。
だって爆睡しちゃってた。
しかも玲央くんの肩で。
思い出した瞬間、顔が熱くなる。
「しかも橘と一緒に」
「そ、それはっ……」
「佐伯ショック受けてたなぁ……」
「え!?」
聞き返すと、若城くんが佐伯くんの方へと言ってしまった。
「一華、最初は和カフェだっけ?」
「えっあ、う、うん……」
美月に聞かれ、慌ててしおりを開く。
班長らしく、ちゃんと計画を確認しとかないといけないのに!
「抹茶パフェ食べたいなって!」
「修学旅行は食が大事だもんね」
「もちろんでしょ!」
「帰ったらダイエットしなきゃだな」
美月と顔を見合わせて笑った。