尊い推し兄弟に愛されてます!?
こうして四人で西都の街を歩き始める。

石畳の道に、昔ながらの町家が沢山あって。

軒先に並ぶ和雑貨は可愛いものばかりだった。

歩いているだけで楽しい。

「わぁ……」

思わず足を止める。

和柄の小物が並んでいるお店を見つけた。

「可愛い……」

「村瀬さん、こういうの好きそう」

佐伯くんが横にきて笑う。

「好き好き!」

「じゃあ帰り寄る?」

「えっ、いいの?」

「時間あったらね」

優しいなぁ。

佐伯くんって本当に気遣いができる。

しばらく歩くと、お目当ての和カフェが見えてきた。

木造の落ち着いた建物に、暖簾のかかった入口は雑誌で見たままだ。

和モダンな雰囲気がオシャレ!

「着いたー!」

思わず声が出る。

その時だった。

「あれ?」

若城くんが立ち止まった。

「ん?」

視線の先を見て、私も固まってしまった。

「あ」

そこには見覚えのある後ろ姿があった。

玲央くんと……

同じクラスの男子たち。

そしてあの争奪戦で勝った幸運な女子たちもいた。


「また!?」

思わず声が出る。

すると玲央くんが振り返った。

「何その反応」

「だって!」

「俺らもこの辺にするって言ってただろ?」

あ、そうだった。

本当に同じ場所にしたんだ。
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