尊い推し兄弟に愛されてます!?
「……」
「……」
近い……近いんですけど。
玲央くんとくっついちゃいそうな距離。
すると玲央くんが小さく笑う。
「何?」
「いや……その……」
「だから何」
「近いなって」
そう言った瞬間。
玲央くんはさらに笑った。
「今さら?」
ぎゃーーーー
イケメンの間近での微笑みは致死量レベル!
心臓に悪いから本当にやめてほしい。
向かい側では、美月が静かに視線を逸らしていた。
たぶん。
笑いを堪えている。
少しして、店員さんが注文したものを運んできた。
「うわぁ〜!写真通り!」
思わず声が漏れる。
抹茶アイスに白玉、わらび餅まで乗った豪華な和パフェだった。
「写真撮ろ!」
私はスマホを取り出す。
すると周りも一斉に撮影会が始まった。
「修学旅行の記録残さないとだしね」
美月が言う。
そうだ、班ごとのまとめに使う写真も必要なんだった。
すると玲央くんたちの班では――。
「橘くんこっち向いて!」
「もう一枚!」
「笑ってー!」
女子たちに囲まれていた。