理系喪女の私がこんなにモテていいわけがない

 私たちはそれぞれ無言で服を脱いでいく。
 何だか実験での共同作業みたい。研究室で見慣れている住良木さんが服を脱いでいるのを見て事務的なようにも感じる。

「なんだよ」
「いいえ、綺麗な身体だなって」

 私はそう言って適当に誤魔化した。実際、住良木さんの身体はすごく綺麗。あんまり筋肉量はない感じだけどほっそりと引き締まっていて、ルネッサンス時代の白亜の彫刻みたいで見惚れるほど美しい。

 その反面、私ときたら顔もモブだが身体もモブだ。太っているわけじゃないと思うけど骨太というかなんというか、直線的な身体をしている。女性らしさで言ったらいまいちかも。唯一、あまり大きくはないものの胸の形がいいことだけが取り柄かもしれない。ああ、下着、上下ばらばらだった。しかも飾りっ気ゼロのやつだ。もういいや。相手はおそらく百戦錬磨の住良木さんだし、さらりと流してくれるだろう。

「うう」

 下着だけになった身体に住良木さんの綺麗な顔が這い回る。長髪がふわふわと当たってくすぐったい。首筋やら胸の谷間やらを舐められるとぴりぴりと電流が走るように感じる。これ、気持ちよくなってきているのかな?

「こら、我慢せず声出せ。どこがいいかわからんだろうが」

 住良木さんがそっと呟く。そういう感じで進めていくんだ。なんか新鮮。

 理系モブの私にとってのセックスとは単純に性行為そのものであり、ただ身体を触られて、アレをアソコに入れられて、射精されることだった。もしかしてそれってだいぶ解釈、間違ってる? 皆、そうじゃないの?

「住良木さん、手短にお願いします」

 私は身体中を這う住良木さんの手のこそばゆい感触に耐えながら、そっと要求した。住良木さんが触れる所、なんかぴりぴりと変な感じがして怖いし、さっさと終わらせたい。

「手短ってなんだよ。そんなもんセックスにあるか」

 住良木さんが私の胸にブラの上から手を添える。わ、大きい手。優しく揉みしだかれて先端を擦られるとまた全身に弱い電流みたいな変な感覚が走る。なにこれ。

「でもっなんか変で。前はこんな感じじゃなかったと思うんですけど――」

 胸を揉まれながら言葉少なに返す。なんだろう、この込み上げてくるような感じは。

「へえ、お前の元カレは下手くそだったのか」

 住良木さんが面白そうに私の胸を揉み続ける。段々手の動きが大胆になってブラが捲れあがってくる。ヤバい、見える。

「じゃあ、尚更ゆっくりしないとな」

 住良木さんの手がブラにかかる。量販店で買ったブラウンの飾りのないブラがぐいっと下側に引っ張られて胸が露になる。

「――へえ、綺麗じゃん」

 うわ、嬉しそう。それほど大きくないものの形だけはいい私の胸を見て、住良木さんは宝物でも見つけたように目を輝かせた。どうしよう、恥ずかしい。

「あの、あの、どうしたら」
「うるせえな、お前は。黙ってされるがままになっとけ」

 恥ずかしくていちいち話しかける私を住良木さんはびしっと一蹴した。住良木さんの滑らかな手が背中に回って、ブラがあっという間に外される。うわ、始まっちゃう。どうすればいいの。

「でも、すごく久しぶりで」

 私がそう言うのを無視して住良木さんは私の乳首に吸いついた。びりっと電流が走るみたいな快感が駆け抜ける。

「あっ」
「ちゃんといい声出るじゃねえか。感度良好」

 住良木さんは乳首に吸いついて愛撫を続ける。吸い付きながら先端をこねくり回すようにする舌遣いが上手すぎる。なにこれ、変な感じ。なんか下の方もじんじんしてきた。

「住良木さん、も、やめて」

 私は息が上がった状態で住良木さんに訴えかけた。なんか変だし。

「なんか怖い。住良木さん」

 私は喘ぎながら訴える。ええ、なんなのこれ。

「住良木さんっ」

 住良木さんは私の訴えを無視して胸を吸い続ける。その間も住良木さんの大きな手が私の背中やらお尻やらを撫で続ける。あ、なんか来る。やばい。

 不意に住良木さんの下腹部と私の下腹部が合わさる。足の間に固いものが当たる。うわ! 住良木さんのアレだ。硬くなってる!

「あの! 当たってます!」

 私はひいひい言いながら住良木さんのモノを回避しようと腰を動かした。でも逆に良いところと擦れ合ってびりっとまた快感が走る。

「当ててるんだよ。いちいちうるせえな」

 住良木さんがぐいっと腰を動かす。硬いものが私の割れ目をショーツの上から刺激してまた喘いでしまう。

「あの! 変なんです! なんか来ちゃう!」
「あ? イクんだろ?」

 住良木さんが胸の先端を指でカリカリと擦りながら腰をかくかくと動かす。すごい、なにこれ。イクって、何!?

「住良木さんっ、これ、私、初めてかも!!」

 住良木さんにされるがまま、快楽に流される。何かが込み上げてきて止められない。アソコにじんじんと響く。何これ!?

「マジで、初イキ? じゃあイケよ、おら」

 住良木さんの腰の振りが一層激しく私の秘裂を責め立てる。その間も乳首への愛撫を止めない。も、ダメ。ショーツの上からなのに、我慢できない――。

「イクっ!!」

 目の前が真っ白。太腿から痙攣が広がって身体を電流が駆け抜ける。アソコがきゅっと締まった感覚になってぶるぶる震える。これ、何? すごい。イッてるの?

 そんな私の様子を住良木さんがうっとりした眼差しで見つめている。なんでだろう、私が気持ちいいと住良木さんも嬉しいのかな。

「初イキ、どうだった? お前、マジで経験なかったんだな」

 私は息も絶え絶えで住良木さんを見つめ返した。悔しい、研究でも負けて、セックスでも住良木さんの方が上だなんて。

「でも、処女じゃないです」

 私は負けじと強気に言い返す。でも、余計に経験が浅いことを公表してしまってるような……。

「そうか、そうか。じゃあたっぷり楽しもうな」

 住良木さん、やっぱりなんか嬉しそう。新しいおもちゃを手に入れた子どもみたい。
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