アオハル×フラグ=恋。
蒼からのLINEを開く。


『俺の方こそありがとう』


その一文だけで、
胸が少し温かくなる。


そして、
次のメッセージ。


『良かったら、西尾、自転車学校に置いてきてるし、一緒に学校行かない?』


「……っ!」


里穂の目が大きくなる。


送られてきた時間を見る。


里穂が送った15分後、、、、


「うそっ……!」


寝てた。

完全に寝てた。


そして。


今さっき届いたLINEには、、


『ごめん、いきなり誘うのは違かったわ。見なかった事にして欲しい。』



絶対気遣わせた。


返信ないから、
嫌だったって思わせたかもしれない。


最悪だ。


里穂は慌ててスマホを打ち込む。


『ごめん、寝ちゃってただけ!』

『私も平井くんと一緒に登校したい!』

『色んな話出来たらいいなって思ってたから!』


送信。


────ピコン。


「……あ」


送ったあとで、
里穂は固まる。


「なっ、何送ってんの私!?」


一緒に登校したい!?


色んな話したい!?


思ってること全部送ってるじゃん!!


里穂の顔が、
一気に熱くなる。


「やばいやばいやばい……!」


送信取り消し機能なんて、
まだ存在しない。


「勢いで送っちゃったぁ……」


頭を抱える。


その時。


────ピロン。


返信。


早い。


里穂は恐る恐るLINEを開く。


『良かった、それなら嬉しい』


『俺も西尾ともっと話したいと思ってたから。』


「…………っ」


思考停止。


ぷしゅーーーって音が聞こえそうなくらい、
里穂の身体から力が抜ける。


そのまま、
ベッドへ倒れ込んだ。


心臓が、
ずっと苦しいくらい鳴ってる。


胸が痛い。


ハラハラする。


どうしたらいいか分からなくなる。


でも。


嫌じゃない。


むしろ。


もっと近くにいたいって思う。


もっと話したいって思う。


もっと知りたいって思う。


「……これが、恋なんだ」


里穂は、
ぼんやり天井を見つめる。


好きになって、
何をしたいのかって聞かれても、
まだ分からない。


でも。


平井蒼と一緒にいたい。


その気持ちだけは、
もう確かだった。


西尾里穂の恋は。


ようやく、
静かに走り始めた。
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