アオハル×フラグ=恋。
里穂は一人、教室に座って外を眺めていた。
放課後。
西日が差し込む教室。
いつもなら蒼と一緒に帰る時間なのに、今日は一人だった。
校庭からは部活動生たちの活気ある声が聞こえてくる。
サッカー部の掛け声。
野球部の金属音。
吹奏楽部の演奏。
みんな楽しそうだ。
今頃、蒼は───
里穂は窓の外から目を逸らした。
思い出したくない。
でも勝手に思い出してしまう。
引けなかった。
当たりくじを。
あの瞬間。
紙を開いた時の絶望。
そしてその直後。
「よろしくね、平井くん!」
明るい声。
誰が見ても分かるくらい蒼に好意を持っている子だった。
蒼「おっ、おう。よろしく」
蒼は普通に返事をしただけ。
ただそれだけ。
本当にそれだけなのに。
里穂は何も考えられなくなった。
先生「じゃあ放課後に顔合わせあるから出席するようにな」
その後は自習だった。
けれど当然手につくわけがない。
ノートを開いても文字は頭に入ってこない。
時計ばかり見ていた。
授業終わり、蒼が席を立つ前に里穂に話しかける
蒼「くじ外れちゃったな」
「あっ、う、うん……」
蒼「せっかく一緒にできると思ったんだけどな」
ドクン。
胸が鳴る。
けれど嬉しくなれない。
蒼の隣にはあの女子がいるから。
蒼は立ち上がる。
そして教室を出ていこうとした。
その直後。
女子「平井くーん!」
廊下から声がする。
例の女子だった。
蒼「あっ」
女子「先生呼んでるよー!」
蒼「まじ?」
女子「委員会の連絡事項だって!」
女子は楽しそうだった。
蒼も慌てて教室を出る。
二人の声が遠ざかっていく。
蒼がいなくなると、いつもの三人が集まってきた。
菜々子「まじかぁ〜。フラグ外れちゃったね」
好桜「ですです。引きそうな予感はしてたんですけどねぇ」
二人なりに励ましてくれている。
愛華はじっと里穂の顔を見る。
愛華「大丈夫か?」
「だ、大丈夫……」
愛華「いや」
愛華は眉をひそめた。
愛華「見たことないくらい老け込んでるんだが」
「そんなことないし……」
菜々子と好桜も心配そうな顔になる。
けれど。
里穂自身もどうしたらいいか分からなかった。
その後も気持ちは沈んだまま、、、
そのまま放課後になった。
菜々子たちから帰りの誘いもあった。
けれど断った。
一人になりたかった。
そして。
委員会へ向かう前の蒼が、里穂に話しかける
蒼「ごめん」
里穂が顔を上げる。
蒼「何時に終わるか分かんないから先帰ってていいから」
「あっ……」
蒼「まじごめん」
里穂が何か言う前に。
女子「平井くーん!」
また呼ばれる。
蒼「あ、やべ」
女子「みんな待ってるよー!」
蒼「今行く!」
蒼は慌てて振り返った。
蒼「じゃあまた明日!」
そう言って走っていく。
女子もその後ろを追いかける。
二人の姿が見えなくなる。
教室には里穂だけが残った。
静かだった。
何時になるか分かんないけど。
待ってて欲しい。
そう言って欲しかった。
そんなの彼女じゃないんだから言うわけない。
分かってる。
分かってるのに。
胸の奥が苦しい。
自分でも嫌になるくらい。
わがままだ。
里穂は机に突っ伏した。
大きなため息が教室に虚しく響いていた。
放課後。
西日が差し込む教室。
いつもなら蒼と一緒に帰る時間なのに、今日は一人だった。
校庭からは部活動生たちの活気ある声が聞こえてくる。
サッカー部の掛け声。
野球部の金属音。
吹奏楽部の演奏。
みんな楽しそうだ。
今頃、蒼は───
里穂は窓の外から目を逸らした。
思い出したくない。
でも勝手に思い出してしまう。
引けなかった。
当たりくじを。
あの瞬間。
紙を開いた時の絶望。
そしてその直後。
「よろしくね、平井くん!」
明るい声。
誰が見ても分かるくらい蒼に好意を持っている子だった。
蒼「おっ、おう。よろしく」
蒼は普通に返事をしただけ。
ただそれだけ。
本当にそれだけなのに。
里穂は何も考えられなくなった。
先生「じゃあ放課後に顔合わせあるから出席するようにな」
その後は自習だった。
けれど当然手につくわけがない。
ノートを開いても文字は頭に入ってこない。
時計ばかり見ていた。
授業終わり、蒼が席を立つ前に里穂に話しかける
蒼「くじ外れちゃったな」
「あっ、う、うん……」
蒼「せっかく一緒にできると思ったんだけどな」
ドクン。
胸が鳴る。
けれど嬉しくなれない。
蒼の隣にはあの女子がいるから。
蒼は立ち上がる。
そして教室を出ていこうとした。
その直後。
女子「平井くーん!」
廊下から声がする。
例の女子だった。
蒼「あっ」
女子「先生呼んでるよー!」
蒼「まじ?」
女子「委員会の連絡事項だって!」
女子は楽しそうだった。
蒼も慌てて教室を出る。
二人の声が遠ざかっていく。
蒼がいなくなると、いつもの三人が集まってきた。
菜々子「まじかぁ〜。フラグ外れちゃったね」
好桜「ですです。引きそうな予感はしてたんですけどねぇ」
二人なりに励ましてくれている。
愛華はじっと里穂の顔を見る。
愛華「大丈夫か?」
「だ、大丈夫……」
愛華「いや」
愛華は眉をひそめた。
愛華「見たことないくらい老け込んでるんだが」
「そんなことないし……」
菜々子と好桜も心配そうな顔になる。
けれど。
里穂自身もどうしたらいいか分からなかった。
その後も気持ちは沈んだまま、、、
そのまま放課後になった。
菜々子たちから帰りの誘いもあった。
けれど断った。
一人になりたかった。
そして。
委員会へ向かう前の蒼が、里穂に話しかける
蒼「ごめん」
里穂が顔を上げる。
蒼「何時に終わるか分かんないから先帰ってていいから」
「あっ……」
蒼「まじごめん」
里穂が何か言う前に。
女子「平井くーん!」
また呼ばれる。
蒼「あ、やべ」
女子「みんな待ってるよー!」
蒼「今行く!」
蒼は慌てて振り返った。
蒼「じゃあまた明日!」
そう言って走っていく。
女子もその後ろを追いかける。
二人の姿が見えなくなる。
教室には里穂だけが残った。
静かだった。
何時になるか分かんないけど。
待ってて欲しい。
そう言って欲しかった。
そんなの彼女じゃないんだから言うわけない。
分かってる。
分かってるのに。
胸の奥が苦しい。
自分でも嫌になるくらい。
わがままだ。
里穂は机に突っ伏した。
大きなため息が教室に虚しく響いていた。