アオハル×フラグ=恋。
「りほりほ!とうとうやったんか!?とうとう!」

二人で教室に入ってきた里穂と蒼に向かって菜々子は叫ぶ。

好桜「ほわわわ!BIGカップル誕生です!」

好桜も興奮気味だ。

クラスもざわざわしている。

そのほとんどが落胆の色を浮かべていた。


「だいたいさー、登校初日から手繋いで来るなんてやるねぇ~」


里穂「それがさ、蒼が私に彼氏が出来たって思わせた方がいいって言ってさ……」


里穂の顔は真っ赤だ。


蒼「そりゃあんなにバカみたいに告白されてるんだから、その方がいいだろ?」


好桜「とはいえ大胆なことしますね、蒼くん」


蒼「まぁな」


蒼はフフンと鼻を鳴らす。


里穂「いや、褒めてないから」


愛華「まぁ、よくやったよ平井」


愛華は蒼の肩を叩く。


蒼「いっ、いたっ!」


蒼「愛華のおかげでもあるよ。ありがとうな」


蒼は頭をぽりぽりと掻く。


愛華「先は長いぞー」


愛華はニヤリと笑う。


愛華「付き合うだけじゃカップルじゃないからな」


その言葉に。


里穂と蒼は顔を見合わせる。


そして。


二人同時に顔を赤くした。


菜々子「いや、照れすぎだろ」


好桜「初々しいですー」


五人の周りだけ。

まるで別世界みたいに楽しそうだった。


クラスが落胆する中。

五人だけは笑っている。


その光景を見ながら。


菜々子はふと思った。



────ああ、、、、、羨ましいな。



恋人がいることが。


誰かの特別になれることが。



そして。



私はきっと。



里穂みたいにはなれない。
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