演技派女優に本気で恋をしてしまった社長の誤算
おいおい、彼女は俺よりも年下だぞ。

何、絆されてるんだよ。

相手は女優だぞ。

誰にでも営業スマイルを振り向く相手だぞ。

さっきの笑顔だって、誰にでも向けてたじゃないか。

「どうしました?槙田社長」

ハッとして、彼女を見た。

「いえ」

彼女がまた笑顔を俺に見せる。

「行きましょうか。打ち上げ」

「本当ですか?嬉しい!」

結局男って言うのは、女の笑顔に弱いものだ。

俺も伊藤萌奈の笑顔には、完敗だ。

「では、もう少し時間を潰してて下さいね」

そう言って彼女は、また撮影に戻って行った。
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