演技派女優に本気で恋をしてしまった社長の誤算
彼女がそっとテーブルの下で、足を組んで太ももを強調させた。

その仕草がセクシーに見えて、俺は息をゴクンと飲む。

「でも、君は女優さんだし」

「私だって一人の女よ」

伊藤萌奈は俺を真っ直ぐに見つめた。

「私を一人の女として見て」

その言葉に絆されて、俺は食事を終えた後、ホテルの部屋をとった。

「後悔しない?」

エレベーターで、彼女の手を握る。

「しないわよ」

強がっているように見える彼女を見て、そっと抱き寄せた。

甘い匂いが、鼻腔の中を駆け抜ける。

ああ、本当に彼女を抱けるのだろうか。

部屋に着いて、俺はジャケットをハンガーにかけた。

ネクタイを緩める。

でも彼女は緊張しているようだった。

俺はそっと、後ろから抱きしめた。

伊藤萌奈が俺の腕の中にいる。

それだけでよかった。

「今日は何もしなくてもいいよ」

そう言うと彼女は、そっと俺を見つめた。

まるで俺を求めているかのようだ。
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