演技派女優に本気で恋をしてしまった社長の誤算

第4章:重なる愛情

もう、限界だった。

指一本でさえあれほど貪欲に俺を締め付ける彼女の熱を、これ以上お預けにすることなんて、男として不可能だ。

一刻も早く、すべてを脱ぎ捨てた剥き出しの彼女の中に入りたかった。

俺は太ももの間に割り込ませていた膝をさらに押し進めた。

完全に熱を帯び、今にもはち切れんばかりに硬くなった楔を、彼女の濡れた秘部へと宛がった。

ぬるりとした蜜の感触が、俺の先端を包み込む。あとはただ、腰を沈めるだけだった。

その、刹那だった。

「……待って。お願い、ゴムして……っ」

萌奈の、どこか悲痛な響きを帯びた声が、薄暗い部屋の空気に浮かび上がった。

俺の肩を押し返す彼女の細い手は、微かに、しかし明確に震えていた。

その潤んだ瞳には、快感とは別の、切実な光が宿っている。

「……今度のドラマ、どうしても降りたくないの……」

その言葉に、熱狂に浮かされていた俺の脳に、冷徹な理性が一瞬だけ引き戻された。
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