余所者-よそもの-
でもだからって。


「気味悪く思うなら使わなくていい」

「そうじゃないんですけど」

「じゃあなんだ」


スマホって高いし。
月々の引き落としはきっとシドだろうし。


「悪いなっていう」

「何がだよ」

「いや、だって普通に」

「うざってぇ」

「はい?」

「俺がやったことに文句言うな」

「いや、別に文句とかじゃなくて」

「つべこべ言うな。要らねぇならそこに捨ててけ。イラつく」


そう舌打ちをしたシドに、私は思った。
なんて不器用な人だろうって。

でもそれは私も同じ。
素直じゃない。


「ありがとうございます」



そうしてドアから降りた時だった。

「――そうだお前、」とシドが何かを言いかけて、やめた。


じっと、私の後ろを睨んでる。


え、今度は何?

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