余所者-よそもの-
ああ、詰んだな。
鼻血を垂らした頭上の大きな熊を下から見上げていた。
すると突然。
熊の姿は消えて、代わりにユキの背中が現れた。
「サンコン。おしまい」
「どげ、ごの……」
ユキは両手を大きく広げれば、まるでゴムが縮んだみたい。
「終わりだよ」
――バチン!、と大きな音を立ててサンコンの顔を挟んだ。
痛そうな音だけど、そんなので暴走が止まるわけが――
「……ユキ、さん?」
「サンコン」
「ワタシ……申し訳ございません」
あ、止まるのね!?
すごいやユキさん!
それならもっと早くに止めてほしかったな!