余所者-よそもの-

16話:つながり



ユキにつられてバンを見れば、大きく胸が上下していて、呼吸が苦しそう。
その顔はサンコンの比でないくらいに鼻血で濡れている。


ユキはバンの傍らにしゃがんで、そっと手を出した。

何をするのかと思えば。


「イギギギ…イギギギギギッ」

……思いっきり頬っぺたを抓ってる。


「起きてる?」

「おひへるっやへろっ」


すでに手負いの人間になんてことを、と思ったけど。
バンはバンでまだ声を上げる元気は残っていたよう。


「で?お前さっきなんて言ってたっけ。つまるところ紫藤に喧嘩を売って何がしたかったの?」

「報復だ」

「誰の?」

「ダチ。ダチがやられたんだ。紫藤に」

「死んじゃったの?」

「……足、やられた」

バンは思い出したみたいに、顔を歪めた。

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