余所者-よそもの-
ユキは淡々と問いかける。
「何かやらかしたの?」
「やらかしてねぇ。ただ、暴走してるときにだな…。あ、俺ら族だから」
「知らなかった」
「龍翔鳳鱗。知ってるだろ、隣町で一番の族だ」
「知りませんけど」
「なら覚えとけ。いつか必ず……オイ」
シリアスな話に紛れるクスクスとした笑い声。
潤の笑いはツッコミが入ったことで豪快になる。
「なんだよイマドキ族って!リューショーホーリンって!ダサすぎ!」
「黙れ!先代しやがったら俺が許さねぇ!」
「総長なの?」
「いや、俺は、」
「下っ端だろどうせ。お前バカっぽいしな」
「ナメんな!俺は特攻隊率いるタクマ隊のブレーンだ俺は!」
すると今度はユキまで笑い出す。
嘘だろ、って顔で「バンがブレーン…」と世も末だと嘆いている。
バンは至って真剣な顔つきのまま。
「バイク止める場所確保したり、給油する順番考えたりいろいろ忙しいんだぞ!」
と怒っていた。