余所者-よそもの-
「誰?」
「女の人です」
「どんな」
「どんなって…なんか、夜のおねぇさんって感じの」
それ以上の特徴ってなんだろう。
考えている最中なのに、ユキはPCを閉じて席を立つ。
「裏から出る」
「わかりました」
素早くやり取りをする2人をただ見ていることしかできない私。
え、なになに。
「じゃあね」
ポケットにスマホを入れながら立ち去ろうとしたユキに、「ちょっと待ってください」と引き止める。
「言っちゃいました」
「何を?」
「ユキさんが居るって、言っちゃいました」
本日二度目。
どうやら言っちゃいけないことを言っちゃったらしい。
ユキは大げさに肩を落として大きく溜息を吐いた。
「かぁこ」
うん。
さっきとは違ってこれは本当にダメなやつっぽい。