余所者-よそもの-
「勝手に俺の所在は伝えるな」
「すみません…」
「俺はここに居ない人間って設定だから」
それはどうして?
と考えている間に、ユキはさっきしまったばかりのスマホをサンコンに投げて、電話するよう指示をする。
「どれくらいの遅延で伝えますか?」
「30分」
サンコンは電話をかけながら裏に入り、ユキは「呼んでいいよ」とソファに腰かけた。
言われるがまま、表で待つおねぇさんをフロアへ案内すると。
「……ユキッ!!!」
「久しぶり」
「もうっどれだけユキの店回ったか!やっと会えたぁ」
なんと。
熱い抱擁。
彼女かな?