余所者-よそもの-
22話:Z地区
どうすればいい?
どうすればいい?
どうすればいい?
どうすれば、どうにかしようがある?
キョロキョロと辺りを見渡した。
ここは二階。
窓は一つ。
震える手で窓を開けた。
「……うそだ」
窓を開ければ、すぐに隣の建物の壁。
絶望的な気持ちになった。
五センチほどの隙間しかない。
飛び降りるどころか、身体を滑り込ませることすらできない。
これじゃ本当に袋のネズミだ。
すると下から足音が響いてきた。
カン、カン、と鉄の階段を踏み鳴らす。
大きな足音が、いくつも。
「だっせー逃げられるとか」
「うるせー。さっさと出せ」
「こんなんでいけるかな」
「工具とかないのかよ」
増えた?
人、男。
え?
何か持ってくるって、仲間?