余所者-よそもの-
「ごちそうさまでしたっ」
「ごちそっす」
「ちそーっす!」
ナンダコレ。
顔の上で作った笑い。
すっかり固まった私の隣で、潤はご機嫌な様子でグラスを傾ける。
気づけばあっという間に空ボトルが二本。
ホスト軍団の全員がはけて、個室は私と潤の二人きり。
「安心してな。ユキの金だから」
「これ全部ですか?」
「モチロン」
何本ものボトルに、テーブルの半分を占領する大きなフルーツ盛り。
こんな豪遊はかつてない。
「これ……全部飲めますか?私お酒強くないですよ!」
「大丈夫大丈夫ー。さっきの奴らが開けるし、俺も飲むし」
そう言ってクイっと煽った潤のグラスは空になって。
新たに豪華そうなフルボトルの三本目のコルクを器用に抜いてグラスに注ぎ。
「さぁて……」
さらに電子タバコをセットした潤が、ソファーの縁に腕を広げる。
肩を抱かれたみたいな恰好にぎゅ、と小さくなれば、潤は顔をこちらに近づけて、怪しく微笑んだ。
「――今日は二人きり。洗いざらい話してもらおうか」