余所者-よそもの-

26話:三本足


洗いざらい、なんて言われても。
何も隠してるつもりなんてない。

何を?って顔をしていると、潤はしびれを切らしたように口を開く。


「じゃあ、いきなりブッこんでいい?」

「……な、なんですか」

「紫藤と今、どういう関係?」

「………」


それはとっても回答に困る質問だった。
だって、

「わかりません」

私にもわからない。
こっちが聞きたいくらいだ。


「誤魔化すなよー」

「誤魔化してません。本当にわからないんです」


膝に置いた手に視線をやりながら、潤の視線を感じた。
納得できない、っていうのが空気感で伝わってくる。


「でも、なんか……私のこと、気にかけてくれてる気がします」

「じゃー……そう。まじで何もないんだ……」


なに、そのガッカリ、みたいなリアクション。
何を考えているのかわからなくて潤の顔を覗き込むと、眉間に皺を寄せてげんなりしている。


「やだな。なんかそっちの方がリアルで」


リアルって何。
洗いざらい吐けって言うから正直な感想まで言ったのに。

だけど潤の言いたいことはわかった。


「言っとくけど、」

「『紫藤はやめとけ』、ですか?」


潤の話を遮って言ってやった。
そんなの知ってる、わかってるってことを伝えたかった。

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