余所者-よそもの-

27話:一眼レフ



気持ち悪い。
頭がグルグルする。

ああ、トイレに行きたい。


尿意に薄目を開けた。

ぎゃはは、と聞き慣れた潤の笑い声。
私は頭の重さに耐えながら、ムクリ、と起き上がる。


「あ、起きた」

「トイレ……」

「あートイレね。こっちこっち」


フラフラとおぼつかない足。
潤に脇を持って支えられながら、トイレまで運んでもらった。


「ふー」

用を足せば、少しスッキリした。
ちょっと眠ったからっていうのもあるかも。

でも、あれ?
私どれくらい寝ちゃってたんだろう?

ずいぶん酔っぱらってしまったみたい。


トイレを出れば、扉の前で待っていた潤からおしぼりを受け取る。


「吐いた?」

「耐えました」

「耐えるなよ。吐いた方が楽だって」

「吐いた後って喉がイガイガーってなるじゃないですか。あれがイヤ」

「わかるけど」

潤はおしぼりを回収すると、引き換えにグラスに入った冷たいお水を私の両手に持たせた。


「飲める?」

「のめる、のめる」

「オモロ。めっちゃ酔っぱらってんじゃん」


コクコク、と頷くたびに頭がグラグラ揺れる。
潤の言う通り、まだまだ酔っ払い。

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