余所者-よそもの-
急いでソファの上の布団を取って、もうすっかり眠ってるユキに再び掛けた。
ほんの少しの往復なのに、長距離走をしたみたいに息は上がっていた。
びっくりした……。
今は何時だろう。
スマホで時間を確認すれば、時刻は昼前。
昼夜逆転生活の起床時間にしては、早すぎる時間。
もう一度寝ようとソファに転がってみたけれど、目はすっかり覚めてしまっていて、二度寝もできそうにない。
よし、もう起きよう。
ソファから立ち上がると、足の裏に痛みを感じた。
洋服の下に何か固いものが埋もれていたらしい。
……にしても。
部屋が汚い。
汚すぎる。
本人は気にならないのかな。
こんな量の服を放置するくらいなら、いっそ全部ゴミにしてしまえばいいのに。
そんなことを考えながら、洗面台で顔を洗った。
新品のタオルで顔を拭きながら、隣に置かれた大きなドラム式の洗濯機が目についた。
洗濯をする気はあるのかな。
そうこう考えると、身体は動いた。
汚部屋のお片付け。
持て余した時間の、単なる思い付き。
一度AnBarの二階を片付けたから、要領だって知ってる。
新品のパンツが置かれてる部屋に行き、空の段ボールをいくつか持ってきた。
ほぼ床一面に敷かれている、着用済みの服たち。
洗濯するのかクリーニングに出すのかはわからないから、なんとなく季節ごとに分類して段ボールに入れていく。
これが、やりだすと止まらない。