余所者-よそもの-
そうしてユキと二人、マンションを出た。
車は昨日シトウに置いてきていたようで、今日は徒歩でAnBarまで向かう。
「ユキさん。露天街の商人から品を取り返そうと思うと、やっぱり普通に買うしかないですよね?」
「………」
「ユキさん?」
「そう、購入一択。だけどお前」
「あ、いや。もう変なことはしません!!」
きっとユキには私が何を考えてるのかバレてる。
「はあ、」とため息を吐けば、呆れたような顔で言う。
「もう二度と露天街とモメてくれるなよ」
「もちろんです!」
はっきりと返事をして、AnBarの前でユキと別れた。