余所者-よそもの-
――翌日。夕方のAnBar。
私の頭の中はまだ整理がついてない。
なんならちょっとパンクしかけ。
それでも今日は週末。
再雇用となったバンと、いきなりシフトかぶりで働くことになった。
「どちらか買い出しをお願いします」
「あ。ジャンプ買わねぇと」
開店前の準備。
いそいそと支度をする中で、一人意味があるのかわからないレコードをぼうっと磨いているバン。
「じゃあ、バンくん行ってらっしゃい……え?」
するとカッと向けられた目つきはどこまでも反抗的だった。
「ざっけんなテメェ。買い出しはお前の仕事だろ!」
「え、でもジャンプ買うんじゃ……」
「ついでに買って来いっつってんだよ!ブス!」
「………」
もうお決まりの悪態に、私は黙ってエプロンを脱いで、パーカーを羽織った。
……間違えたフリしてジャンプスクエア買ってきてやる。