余所者-よそもの-
「いらっしゃいませぇ」
恵西で買い出しを終えて、コンビニにやってきた。
これがパシリってやつか、なんて無心になって雑誌コーナーに行く。
ええっと、ジャンプは、と。
「おはようございます」
すると後ろから突然声をかけられた。
振り返れば、まったく知らない人。
「……おはようございます……?」
誰だろう。
「今『誰だコイツ』って思ってるっすか?」
「ごめんなさい」
「ですよね。僕が一方的に知らされてるだけっすから、気にしないでください」
細い目を下げて笑う、腰の低い男。
下から見上げる首元は、顔の輪郭のキワまで刺青(イレズミ)が入っていた。
怖い人だ。
絶対に普通の人じゃない。