余所者-よそもの-
――指輪を太陽にかざす。
輪に綺麗に収まった光が、指輪をはめたアイツの指に見えた。
愛おしくなって、ぎゅっと抱きしめた。
そうだった。
あの日のアイツの涙は、この世界にある何よりも美しかったんだ。
もう一度、泣かせてぇな……
最期の俺に残ったのは、たった一つの指輪だけ。
だから、たった一つだけ、願うことを許されるのなら。
どうかどうか、俺を忘れないで欲しい。
どうかずっと、お前の中で、鮮やかなままで。
もし俺の歪んだ願いが叶ったとして。
思い出の俺に、お前がどれだけもがき、苦しんだとしても。
俺を映さないお前の世界なんて、
――俺に、知ったこっちゃない。