余所者-よそもの-

12話:再会

閑散とした路地を抜けると大通りに出てきた。
さきほどよりも人通りが増えて、少し騒がしい。


「ここはシトウのメイン通りの入口になります」


AnBarから今まで歩いてきたのが露天街。
露天街を抜けると、シトウの街に出てくるということ。


「そこが仕入れ屋ですね」

「――…えにし?」


足を止めた軒先。
緑色の屋根の上は” 恵西(エニシ)商店 ”と書かれていた。

入口の前には段ボールごと陳列された様々な野菜や、派手なPOPにセールと書かれたお菓子が積み上げられている。


「ええっと。今日はクラッカーと…何でしたっけ」

サンコンはAnBarから持ってきたメモをジーンズのポケットから取り出し「そうそう」とカゴを手に持って店内に入った。


「仕入れは基本全てここ。恵西で調達しています」


人一人通るのがやっとの狭い店内。
身体の大きなサンコンは横向きになって進んでいく。

ここはお肉や魚。
生鮮食品も多数扱っていて、店の規模のわりに品揃えは豊富なようだ。
< 84 / 112 >

この作品をシェア

pagetop