余所者-よそもの-
サンコンは積み上がった玉ねぎの前で足を止めると、1つ1つを手に取りながら「うーん」と色や形を見て吟味している。
「………」
なんだろ。
とっても似合わない。
2メートル近くあるであろう長身に、プロレスラーのような厳つい体格。
屈強さは吊り上がった眉と目の人相にも表れていて、トドメは髪だ。
大きく刈り上げた両サイドはウネウネとしたレザーアートを施しており、残った髪を天辺で1つに束ねてある。
新鮮なお肉を選んだり、お買い得な商品を探したり。
主婦の鏡のような買い出しの様は、サンコンの見た目とのギャップが凄い。
やがて目的の商品を購入すると、レジ袋1つを手に店を出る。
「さて、行きましょう」
「AnBarに帰りますか?」
「いえ、あともう一か所だけ案内します」
サンコンはそう言って、店から更に東へと向かう。