余所者-よそもの-
鼻と鼻がくっつくほど至近距離でメンチを切る輩2人に、サンコンはフルフルと震えていた。

サンコンの視線の先には、落ちたレジ袋と飛び出た玉ねぎ。
さっき店で選んだ選りすぐりのそれが、見るも無残な姿で地面にへばりついていた。


そうして、サンコンの何かが弾けたように、

「殺されるんはァ――…おどれらじゃイッ!!」

ニカッと口元を裂くように歯をむき出しにすると、固く丸めた拳を振りかぶる。


ゴウン、と重たい音と共に拳は男のこめかみを直撃。
さらに直撃した男の頭がもう一人の頭にヒット。

2人揃ってズルリとサンコンの足元に沈む。


「な、に…しやがんだ、てめ」

「『んなトコに突っ立ってるてめーが悪いんだろうが』やったか?」

「あぁ!?」

「喧嘩ァ売った相手が悪かったのォ!」


サンコンは歪な笑みで、愉快げに凄んでは、2発、3発と相手を殴り、

「すみま、せ……。もう…勘弁し…」

あっという間に相手を戦闘不能にさせてしまった。

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