恋愛経験ゼロの年下くんが、私の一番になりました
「……あさひ、くん……」
「は、はい……?」
「……っ、もっと、……触って……」
「……っ!?」

 まさかそんなことを言われるとは思っていなかった朝陽は驚いて手を止める。

「えっ、と……その……」
「……朝陽くんの手で……気持ちよく、させてほしいの……」

 正直、亜佑美自身そんなことを言うなんて思いもせず、自分でも驚いている。

(私、何言ってんの……こんなの、朝陽くんだって引いちゃうよ……)

 恥ずかしいのは承知で勇気を出して口にしたものの、流石に今の発言は引かれただろうと泣きたくなっている亜佑美に朝陽は、

「……亜佑美さん、……そういうの、これまでの人にも、言ってたんですか?」

 少しムッとした表情で問い掛けた。

「ち、違っ……そんなの言わないよ……、朝陽くんだから、……言ったの……」

 あんな発言をすればそう疑われるのも仕方がないだろうと後悔した亜佑美は朝陽の問い掛けを否定すると、

「それなら良いですけど、そんなこと、他の人には絶対、言わないでくださいね? 亜佑美さんはもう、俺の彼女なんですから――」
「――ッあ、んん、」

 フッと笑みを浮かべた朝陽は亜佑美の胸の膨らみを撫でるように触ると、そのまま頂きに指を持っていき、敏感になっているそこを指で刺激しながら亜佑美は自分の彼女であることを強調する。

「……っや、……そこ、ダメっ、」
「触って欲しいって言ったの、亜佑美さんですよね? 止めていいんですか?」
「……やっ、……だけど……っ」

 煽ったつもりは無かった亜佑美だけど、先程の発言は朝陽の中に眠っていた意地悪な一面を目覚めさせてしまったのかもしれない。

「亜佑美さん、胸触れられるの弱いんですね、顔を赤くして、悶える姿……凄く可愛いです」
「やっ、そういうの、……言わないで……」
「そうやって照れてるのも、凄く可愛い――」
「――っんん」

 普段の朝陽からは想像出来ないくらい饒舌で紡がれる甘く意地悪な囁きに亜佑美は翻弄されていく。
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