選べなかった恋の続きを、君と紡いで
「わかんないけど、今はまた友だちになれたら嬉しいなーって個人的には思ってる。でもいきなり誘っちゃったし向こうは迷惑だったかも」
「いやいや、仲良かったならそんなことないでしょ」
「でも、久しぶりに会うとうまく喋れないことってない?」
「それはある。私もさ、地元に帰省した時に小学生の時の友だちとばったり会ったんだけど……――」
莉乃の話に相槌を打つ。デザートが運ばれてくる頃には、話題は汐月くんのことから、最近夢中になっているドラマなどお互いの好きなものの話になっていた。
と、莉乃が腕時計を見てぎょっとした顔になる。
「って、もうこんな時間だし!」
「昼休み終わっちゃうね」
「あ~楽しい時間はあっという間すぎる。午後もしんど……。会議あるんだよね」
「それはお疲れすぎるよ」
げそっとしたように声のトーンを落とした莉乃を励ますように、私のチーズタルトを少しだけお皿に乗せてあげる。莉乃はチーズがすきなのだ。
「一花、神……!?」
「ふふふ、崇めていいよ」
「ありがとうございます!」
冗談めかして笑えば、莉乃も嬉しそうに手をあわせる真似をして肩を揺らす。それから「お礼」と言ってガトーショコラをわけてくれたので同じように崇める。
「一花は仕事どう? 無理してない?」
「大丈夫! ようやく新しい企画書も提出できてちょっと落ち着いてる」
「それはよかった。どんな企画かは……って、今はまだ言えないか。無事連載始まったらまた教えてね? 絶対読むから」
「ありがとね」
莉乃が最後の一口を食べるのを見届けながら、私もカップの底に残ったミルクティーを飲み干した。
あの後、三つ目の案を練り直して長編企画書を完成させた。
ここ最近企画がボツになり続けているから不安がないわけではないけれど、ちゃんと改めて市場調査もしたし、大椛さんの案も取り入れたし、売れ筋から大きく離れているとも思えない。だから、間違いではないはず……。きっと通る。通ってほしい。希望と緊張をない交ぜにしながら今は返事を待っている状態だった。
「いやいや、仲良かったならそんなことないでしょ」
「でも、久しぶりに会うとうまく喋れないことってない?」
「それはある。私もさ、地元に帰省した時に小学生の時の友だちとばったり会ったんだけど……――」
莉乃の話に相槌を打つ。デザートが運ばれてくる頃には、話題は汐月くんのことから、最近夢中になっているドラマなどお互いの好きなものの話になっていた。
と、莉乃が腕時計を見てぎょっとした顔になる。
「って、もうこんな時間だし!」
「昼休み終わっちゃうね」
「あ~楽しい時間はあっという間すぎる。午後もしんど……。会議あるんだよね」
「それはお疲れすぎるよ」
げそっとしたように声のトーンを落とした莉乃を励ますように、私のチーズタルトを少しだけお皿に乗せてあげる。莉乃はチーズがすきなのだ。
「一花、神……!?」
「ふふふ、崇めていいよ」
「ありがとうございます!」
冗談めかして笑えば、莉乃も嬉しそうに手をあわせる真似をして肩を揺らす。それから「お礼」と言ってガトーショコラをわけてくれたので同じように崇める。
「一花は仕事どう? 無理してない?」
「大丈夫! ようやく新しい企画書も提出できてちょっと落ち着いてる」
「それはよかった。どんな企画かは……って、今はまだ言えないか。無事連載始まったらまた教えてね? 絶対読むから」
「ありがとね」
莉乃が最後の一口を食べるのを見届けながら、私もカップの底に残ったミルクティーを飲み干した。
あの後、三つ目の案を練り直して長編企画書を完成させた。
ここ最近企画がボツになり続けているから不安がないわけではないけれど、ちゃんと改めて市場調査もしたし、大椛さんの案も取り入れたし、売れ筋から大きく離れているとも思えない。だから、間違いではないはず……。きっと通る。通ってほしい。希望と緊張をない交ぜにしながら今は返事を待っている状態だった。