甘い痛みは秘密の夜に〜マスクを外した天才パティシエは、独占欲の塊でした〜
「ふ……ふはは!」
いきなり声を出して笑いはじめた秋葉に、今度は雛子も目を丸くする。その笑顔だって、とんでもなく愛くるしい表情を見せるのだから。
「これはその……違うんです! 昔から……は、初恋のせいで!」
「初恋?」
「きゃあ! ああ、秋葉さん何を言ってるんですか!?」
「自分で言ったよね」
「い、言ってませんよ!」
慌てる雛子は自分の発する言葉にもはや責任がとれなくなっている。それでもこの状況に焦り、自分の挙動不審を落ち着けようと必死だ。秋葉に変な誤解をされていると思うがゆえ、言わなくてもいいこと口にしてしまう。
「違います! その、八重歯って可愛いから! 小悪魔っぽいっていうか、チャームポイント? 小さい頃のときめきが忘れられなくて……」
「へぇ。それは面白くないなぁ」
聞いたことのない冷たい声でそう言った秋葉に、雛子はハッとする。
「初恋の八重歯か。それが忘れられないならどうしようかな」
そう言って、秋葉の整った顔がゆっくりと雛子に近づいてくる。それは息が絡むほどの距離で雛子は自ずと息を呑む。今までの雛子の暮らしの中でこんなイケメンとは知り合った経験がない。そこにこの距離、この甘い空気……甘いのは砂糖や生クリームの甘さだけではない。秋葉の放つ圧倒的な色気に溶かされそうである。
「あ、の」
「可愛い? そんな可愛いもんじゃないと思うけどな、八重歯って」
「へ?」
気の抜けたような雛子の声に、秋葉はニヤリと微笑む。そしてそこにはやはり八重歯が光り、雛子がそれに目を奪われていた時だった。
いきなり声を出して笑いはじめた秋葉に、今度は雛子も目を丸くする。その笑顔だって、とんでもなく愛くるしい表情を見せるのだから。
「これはその……違うんです! 昔から……は、初恋のせいで!」
「初恋?」
「きゃあ! ああ、秋葉さん何を言ってるんですか!?」
「自分で言ったよね」
「い、言ってませんよ!」
慌てる雛子は自分の発する言葉にもはや責任がとれなくなっている。それでもこの状況に焦り、自分の挙動不審を落ち着けようと必死だ。秋葉に変な誤解をされていると思うがゆえ、言わなくてもいいこと口にしてしまう。
「違います! その、八重歯って可愛いから! 小悪魔っぽいっていうか、チャームポイント? 小さい頃のときめきが忘れられなくて……」
「へぇ。それは面白くないなぁ」
聞いたことのない冷たい声でそう言った秋葉に、雛子はハッとする。
「初恋の八重歯か。それが忘れられないならどうしようかな」
そう言って、秋葉の整った顔がゆっくりと雛子に近づいてくる。それは息が絡むほどの距離で雛子は自ずと息を呑む。今までの雛子の暮らしの中でこんなイケメンとは知り合った経験がない。そこにこの距離、この甘い空気……甘いのは砂糖や生クリームの甘さだけではない。秋葉の放つ圧倒的な色気に溶かされそうである。
「あ、の」
「可愛い? そんな可愛いもんじゃないと思うけどな、八重歯って」
「へ?」
気の抜けたような雛子の声に、秋葉はニヤリと微笑む。そしてそこにはやはり八重歯が光り、雛子がそれに目を奪われていた時だった。