甘い痛みは秘密の夜に〜マスクを外した天才パティシエは、独占欲の塊でした〜
イケメン+甘さ=中毒?
オフィス街の喧騒から少し外れた細い路地、その店はひっそりと佇む。
そこだけ切り取られた別世界のように、温かみのあるオレンジ色のランプが光を放つ。気付いたのは偶然だった。その光に誘われるように、歩む先には黒い木枠で縁取られたガラスドア。絶妙な透け感のシアーカーテンが内側から引かれ、店内の様子ははっきり窺えない。それは逆に、大人の隠れ家のような格式高さを醸し出していた。
ガラスドアには店主の手書きか、小さな黒板スタンドがぶら下げられ、チョークで『Open』とだけ書かれていた。
ドアを開けると、人がひとり入れるだけの狭い空間。一歩踏み出した目の前には、小ぶりなガラスのショーケースが鎮座する。
すぐ後ろに入り口のドアが迫るほどの密室感。店内にはバターと砂糖の香りが広がり、胸が焦げるほど甘美な匂いで満ちている。
初めて訪れた店内、そこがスイーツの店だと誰が気づくだろうか。入った雛子自身も驚いていた。そして勇気を出して入って良かったと思う。店の中に充満する甘い香りに心はもう囚われている。
そこだけ切り取られた別世界のように、温かみのあるオレンジ色のランプが光を放つ。気付いたのは偶然だった。その光に誘われるように、歩む先には黒い木枠で縁取られたガラスドア。絶妙な透け感のシアーカーテンが内側から引かれ、店内の様子ははっきり窺えない。それは逆に、大人の隠れ家のような格式高さを醸し出していた。
ガラスドアには店主の手書きか、小さな黒板スタンドがぶら下げられ、チョークで『Open』とだけ書かれていた。
ドアを開けると、人がひとり入れるだけの狭い空間。一歩踏み出した目の前には、小ぶりなガラスのショーケースが鎮座する。
すぐ後ろに入り口のドアが迫るほどの密室感。店内にはバターと砂糖の香りが広がり、胸が焦げるほど甘美な匂いで満ちている。
初めて訪れた店内、そこがスイーツの店だと誰が気づくだろうか。入った雛子自身も驚いていた。そして勇気を出して入って良かったと思う。店の中に充満する甘い香りに心はもう囚われている。