甘い痛みは秘密の夜に〜マスクを外した天才パティシエは、独占欲の塊でした〜
雛子は動揺を隠すように、慌ててケーキを注文した。
「み、ミルクレープをひとつください!」
そう答えれば、ふわりと目元が笑う。マスクをしていても間違いなくイケメンだろうと確信する。
「夜道、お気をつけて」
落ち着いた声、甘い香りと混ざり合えば体の奥にまで沁みるようで……何とも言えない心地良さ。店を出て、夜の暗闇の中振り返るとやはりそこは幻想的な絵本の世界みたいで、夢なのではと思ってしまう。
「カプリス……ドゥ・ミニュイ」
夜遅くにだけ灯る小さな看板には、控えめな文字でそう刻まれていた。
意味が知りたくなった雛子は携帯を取り出して調べてみる。意味はフランス語で『真夜中の気まぐれ』だった。
「み、ミルクレープをひとつください!」
そう答えれば、ふわりと目元が笑う。マスクをしていても間違いなくイケメンだろうと確信する。
「夜道、お気をつけて」
落ち着いた声、甘い香りと混ざり合えば体の奥にまで沁みるようで……何とも言えない心地良さ。店を出て、夜の暗闇の中振り返るとやはりそこは幻想的な絵本の世界みたいで、夢なのではと思ってしまう。
「カプリス……ドゥ・ミニュイ」
夜遅くにだけ灯る小さな看板には、控えめな文字でそう刻まれていた。
意味が知りたくなった雛子は携帯を取り出して調べてみる。意味はフランス語で『真夜中の気まぐれ』だった。