好きになった人は、みんなのアイドルで 4

3話 オムライス

「神戸は洋食の街なんだ」
「……オムライス、どう?」

「オムライス大好き」

付き合う前、初めてごはんを食べに行ったのも、オムライス。
こうやって、悠太郎くんの地元に来た時にもオムライスを選んでくれるのが、なんだか嬉しかった。

「ねえ、悠太郎くん」

「なに?」

私を見る顔が優しい。
……もう、どうしようもなく、好き。

「……大好き」

「急に言うのやめてくれる?」
「照れるんだけど」

少し顔を赤らめる悠太郎くんが愛おしい。

「だって、大好きなんだもん」

「分かったから」
「……俺も、紬のこと大好きだよ」

ぎゅっと手を握ってくれる。
会えない時間の不安とか、もうどうでも良かった。
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