本気のキスは甘くとろけて
「いっ……た……やっ……痛いっ」
裂けるような鋭い痛みが、柚子の下半身に広がる。目の覚めるようなその痛みに耐えきれず、柚子は自分の体の横に置かれている賢人の腕に爪を立てた。
「痛いか。少し我慢してくれ。止めらんねぇんだ」
「んぅっ……は、ぃ……」
柚子の目尻に涙が浮かぶ。それを見下ろしても、賢人は腰の抽送を止められなかった。
(遊びなんかじゃねぇよ……っ)
あの日の合コンで、柚子のことだけが気になった。彼女からメッセージが届くたびに嬉しくて、いつしかはっきりと、柚子のことを好きになっていた。
そんな自分と違って、柚子の気持ちはまだ、完全にはこちらに向いていない。そのことは十分わかっていた。けれども、万が一にもほかの誰かにとられたくなくて、彼女の気持ちが曖昧な時期に告白してしまった。断られる可能性も覚悟していたが、交際を承諾してもらえて、柄にもなく心から嬉しかった。
付き合い始めてからは、何度も抱きたいと思った。だが、これまでのような浅くて雑な付き合い方はしたくなくて、時が来るまでは絶対に手を出さないと決めていた。柚子のことが本当に好きで、大切で、きちんと大事にしたいと思ったからだ。
でも、その我慢はもう要らない。「自分はただの遊び相手なんじゃないか」と柚子が不安に思うということは、裏を返せばしっかりと、自分のことを好いてくれたということだ。つまり、彼女をいとしく思うこの気持ちは、もうためらうことなくぶつけていいのだ。
「柚子……好きだっ」
大事にしたいからこそ抱けないでいた恋人を、ようやく抱けた。やっと柚子の膣内に入れた。ついに柚子と一つにつながれた。賢人は喜びと嬉しさの両方を噛み締めながら、硬く勃起した男根を何度も何度も柚子の蜜壺に打ち込んだ。
性行為が初めての柚子にとって、それは痛みを伴うもので、まだ容易に快感を得ることはできないとわかっていても、我慢などできるはずもない。
賢人は挿入と後退をゆっくりと繰り返し、奥深くを穿つスピードを徐々に上げていった。
「ああっ……やあぁっ……んっ」
ろくな言葉の言えなくなった柚子は、賢人に揺さぶられるたびに甘い悲鳴を上げた。何度か出し入れを繰り返されているうちに、陰部の痛みは少しずつ小さくなり、今はただ、自分のものではない、熱い存在が内臓を突き動かしているように感じた。
「大丈夫か」
「は、い……なん、とか……あ、はぅっぁ……」
「もう少し頑張ってくれよな」
そう言うやいなや、賢人は激しく腰を打ちつけた。
「ああっ……! んぅっ、あんっ……あぁんっ」
突かれる。まさにその言葉がぴったりだ。何度も何度も、賢人が動くたびに体を突かれる。内臓が――強いて言うなら子宮が、ぎゅっと押し上げられる。
「柚子のっ、中……すげぇ、気持ちがいいっ」
搾り取られるような締めつけに、賢人もなまめかしい声を漏らした。
賢人が淫竿で何度も柚子の女園を穿つたびに、二人の肌と肌が当たり、パンパンという音が響く。
自分たちはいま、とても卑猥な部位で一つにつながっているのだと思うと、柚子も賢人も興奮で頭の中がチカチカと光るように感じた。
「はぁっ……ああっ……」
柚子の内ももが震え、足の指先に力が入る。何かが張り裂けそうな、それとも体から出ていってしまいそうな、不思議な不安が広がる。
「柚子っ……イくっ!」
賢人は小声で告げると、柚子に覆いかぶさって口付け、押し付けるように舌をからませた。
「っ……!」
キスをしたままの二人に、波が来る。
細かく何回かに分けて、賢人は腰を振る。すると、どくどくと勢いよく上がってきた白い精液が、コンドームの中にドピュッと吐き出された。
「はぁ……」
賢人の深い吐息が一つ。その色っぽい声は、賢人が快感を得たことを物語っていた。
「はぁ……んぅ……」
賢人が柚子のヴァギナからぬぽん、と肉棒を引き抜くと、柚子は慣れないその感触に震え、なまめかしい吐息を漏らした。
下半身は小さな痙攣を起こしているようで、動くに動けない。柚子は目を閉じて息を整えながら、全身に重たい倦怠感を覚えた。
「柚子」
賢人は全力疾走をしたあとのような疲労感を覚えたが、深呼吸を繰り返してから、ゆっくりと落ち着きを取り戻す。そして、目を閉じている柚子の顔をのぞき込んだ。柚子はまるで寝ているようだったが意識はあり、賢人に名前を呼ばれると、ゆっくりと目を開いた。
「大丈夫か」
「はい……」
「頑張ったな。痛かっただろ。優しくなくて悪い。俺は、柚子に対してもクズだな。お前みたいに相手を思いやることが、下手くそでできないんだ」
賢人は柚子の頭をそっとなでながら謝った。
その表情がいつになく自信を失っているので、柚子は困った顔になった。
「そんなこと……ないですよ。賢人さんは優しい人です」
賢人のことをクズだと思ったことなど、柚子にはない。初めての性行為が痛みを伴うことは知っていたつもりだし、そもそも抱いてほしいとアピールしたのは自分のほうなのだ。柚子のその期待に応えてくれた賢人のどこが、クズなのだろう。むしろ、謝るのは自分のほうだ。
「あの……ごめんなさい」
「ん? お前が謝ることは何もないだろうが」
「でも私……変なふうに疑っちゃって」
「そう思われても仕方ねぇからな、俺の行動は。俺の自業自得だ」
賢人は苦笑する。付けたままのコンドームをふと見れば、精液が今にも溢れそうなほどに満ちていた。
そのコンドームを外して結んでティッシュにくるみ、賢人はゴミ箱に投げ入れる。それから再び柚子に覆いかぶさって、少し汗ばんだ彼女を見下ろした。
「でも、遊びじゃねぇよ。俺は本気だ。本気で柚子のことが好きで、この先もずっと、なるべく一緒にいたいと思ってる。だから、柚子も自信を持ってくれないか」
「はい……えっと……善処します」
「なんか、妙に頼りない返事だな? 柚子のほうこそ、俺のことは遊びなんじゃないのか」
「ち、違いますよ! 私だって賢人さんのこと、本気で好きです!」
「そうか」
賢人はニヤりと笑うと、柚子のひたいに、瞼に、そして唇にキスをした。それでも足りず、二人は自然と両腕を相手の体に伸ばし、抱きしめ合う。
裸のまま抱き合ってするキスは今までで一番甘く、とろけそうだと柚子は思った。
裂けるような鋭い痛みが、柚子の下半身に広がる。目の覚めるようなその痛みに耐えきれず、柚子は自分の体の横に置かれている賢人の腕に爪を立てた。
「痛いか。少し我慢してくれ。止めらんねぇんだ」
「んぅっ……は、ぃ……」
柚子の目尻に涙が浮かぶ。それを見下ろしても、賢人は腰の抽送を止められなかった。
(遊びなんかじゃねぇよ……っ)
あの日の合コンで、柚子のことだけが気になった。彼女からメッセージが届くたびに嬉しくて、いつしかはっきりと、柚子のことを好きになっていた。
そんな自分と違って、柚子の気持ちはまだ、完全にはこちらに向いていない。そのことは十分わかっていた。けれども、万が一にもほかの誰かにとられたくなくて、彼女の気持ちが曖昧な時期に告白してしまった。断られる可能性も覚悟していたが、交際を承諾してもらえて、柄にもなく心から嬉しかった。
付き合い始めてからは、何度も抱きたいと思った。だが、これまでのような浅くて雑な付き合い方はしたくなくて、時が来るまでは絶対に手を出さないと決めていた。柚子のことが本当に好きで、大切で、きちんと大事にしたいと思ったからだ。
でも、その我慢はもう要らない。「自分はただの遊び相手なんじゃないか」と柚子が不安に思うということは、裏を返せばしっかりと、自分のことを好いてくれたということだ。つまり、彼女をいとしく思うこの気持ちは、もうためらうことなくぶつけていいのだ。
「柚子……好きだっ」
大事にしたいからこそ抱けないでいた恋人を、ようやく抱けた。やっと柚子の膣内に入れた。ついに柚子と一つにつながれた。賢人は喜びと嬉しさの両方を噛み締めながら、硬く勃起した男根を何度も何度も柚子の蜜壺に打ち込んだ。
性行為が初めての柚子にとって、それは痛みを伴うもので、まだ容易に快感を得ることはできないとわかっていても、我慢などできるはずもない。
賢人は挿入と後退をゆっくりと繰り返し、奥深くを穿つスピードを徐々に上げていった。
「ああっ……やあぁっ……んっ」
ろくな言葉の言えなくなった柚子は、賢人に揺さぶられるたびに甘い悲鳴を上げた。何度か出し入れを繰り返されているうちに、陰部の痛みは少しずつ小さくなり、今はただ、自分のものではない、熱い存在が内臓を突き動かしているように感じた。
「大丈夫か」
「は、い……なん、とか……あ、はぅっぁ……」
「もう少し頑張ってくれよな」
そう言うやいなや、賢人は激しく腰を打ちつけた。
「ああっ……! んぅっ、あんっ……あぁんっ」
突かれる。まさにその言葉がぴったりだ。何度も何度も、賢人が動くたびに体を突かれる。内臓が――強いて言うなら子宮が、ぎゅっと押し上げられる。
「柚子のっ、中……すげぇ、気持ちがいいっ」
搾り取られるような締めつけに、賢人もなまめかしい声を漏らした。
賢人が淫竿で何度も柚子の女園を穿つたびに、二人の肌と肌が当たり、パンパンという音が響く。
自分たちはいま、とても卑猥な部位で一つにつながっているのだと思うと、柚子も賢人も興奮で頭の中がチカチカと光るように感じた。
「はぁっ……ああっ……」
柚子の内ももが震え、足の指先に力が入る。何かが張り裂けそうな、それとも体から出ていってしまいそうな、不思議な不安が広がる。
「柚子っ……イくっ!」
賢人は小声で告げると、柚子に覆いかぶさって口付け、押し付けるように舌をからませた。
「っ……!」
キスをしたままの二人に、波が来る。
細かく何回かに分けて、賢人は腰を振る。すると、どくどくと勢いよく上がってきた白い精液が、コンドームの中にドピュッと吐き出された。
「はぁ……」
賢人の深い吐息が一つ。その色っぽい声は、賢人が快感を得たことを物語っていた。
「はぁ……んぅ……」
賢人が柚子のヴァギナからぬぽん、と肉棒を引き抜くと、柚子は慣れないその感触に震え、なまめかしい吐息を漏らした。
下半身は小さな痙攣を起こしているようで、動くに動けない。柚子は目を閉じて息を整えながら、全身に重たい倦怠感を覚えた。
「柚子」
賢人は全力疾走をしたあとのような疲労感を覚えたが、深呼吸を繰り返してから、ゆっくりと落ち着きを取り戻す。そして、目を閉じている柚子の顔をのぞき込んだ。柚子はまるで寝ているようだったが意識はあり、賢人に名前を呼ばれると、ゆっくりと目を開いた。
「大丈夫か」
「はい……」
「頑張ったな。痛かっただろ。優しくなくて悪い。俺は、柚子に対してもクズだな。お前みたいに相手を思いやることが、下手くそでできないんだ」
賢人は柚子の頭をそっとなでながら謝った。
その表情がいつになく自信を失っているので、柚子は困った顔になった。
「そんなこと……ないですよ。賢人さんは優しい人です」
賢人のことをクズだと思ったことなど、柚子にはない。初めての性行為が痛みを伴うことは知っていたつもりだし、そもそも抱いてほしいとアピールしたのは自分のほうなのだ。柚子のその期待に応えてくれた賢人のどこが、クズなのだろう。むしろ、謝るのは自分のほうだ。
「あの……ごめんなさい」
「ん? お前が謝ることは何もないだろうが」
「でも私……変なふうに疑っちゃって」
「そう思われても仕方ねぇからな、俺の行動は。俺の自業自得だ」
賢人は苦笑する。付けたままのコンドームをふと見れば、精液が今にも溢れそうなほどに満ちていた。
そのコンドームを外して結んでティッシュにくるみ、賢人はゴミ箱に投げ入れる。それから再び柚子に覆いかぶさって、少し汗ばんだ彼女を見下ろした。
「でも、遊びじゃねぇよ。俺は本気だ。本気で柚子のことが好きで、この先もずっと、なるべく一緒にいたいと思ってる。だから、柚子も自信を持ってくれないか」
「はい……えっと……善処します」
「なんか、妙に頼りない返事だな? 柚子のほうこそ、俺のことは遊びなんじゃないのか」
「ち、違いますよ! 私だって賢人さんのこと、本気で好きです!」
「そうか」
賢人はニヤりと笑うと、柚子のひたいに、瞼に、そして唇にキスをした。それでも足りず、二人は自然と両腕を相手の体に伸ばし、抱きしめ合う。
裸のまま抱き合ってするキスは今までで一番甘く、とろけそうだと柚子は思った。
