配信終了後、幼馴染実況者の本性が悪すぎる
中から出てきたのは、
私と凪がゆるいアニメキャラ風に描かれたアクリルキーホルダー。
実物の特徴は生かしつつ、身バレしない程度の絶妙なゆるキャラ感だ。

凪は黒猫の耳つきフードで首から黒のヘッドフォンを下げてて、私はウサギの耳がついたヘッドフォンをつけている。

「なにこれ、可愛すぎない!?」

「たしかに。お前、実物の5割増しで可愛くかかれてんな」

「あん?」

一言多い!!
ジロリと睨んでおく。

缶バッジの方もそれはそれは満足な仕上がりだった。

グッズは、
私と凪がペアで写っているものと、
単独で写っているものを出して、期間限定受注生産の予定だ。

「私の単独で写ってるグッズ、誰も買ってくれなかったらどうしよう!?」

「爆笑する」

「やめて……!?」

そこは慰めてよ!

再びジロリと睨む。

すると、

「……ははっ」

珍しく肩を揺らして笑う凪。その様子にすぐに察する。

こやつ……売れてない私のグッズ達を想像して、笑ってやがる。

「こらー想像するなー笑うなー」

「いや、これは笑うだろ」

「もう……!」

その腕をぺちっとはたいておく。

けど、本心は。
凪がこうして笑ってくれるだけで胸の奥がじわっと温まる。

そして、私はもう一度グッズを手に取り、
指先でなぞりながら、その感触を確かめる。

「でも……今回のグッズ販売、
ナギ単体グッズは、すごい量の注文入る気がする」

「そうか?」

「うん…!!ナギ人気凄いもん!」

「……」

弾む声でそういう。
つい、溢れてしまった言葉。

すると、それを聞いた凪がふっと笑った。

――けど。

その笑い方はさっきとは明らかに違った。瞳の奥に影がさしていて、感情を綺麗に隠したような顔だった。

「そうだな。“ナギ”は人気あるからな」

「え……」

ボソッと小さく呟かれた言葉。
でも、私の耳にはしっかりと聞こえてしまって、胸の奥がひやりと冷えた。
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