配信終了後、幼馴染実況者の本性が悪すぎる
「え……?」
振り返ると、そこには息を切らした黒のパーカー姿の凪がいた。
「え……なぎ……?」
驚いて立ち上がる。
どうしてここに?
そう言葉を続けようとした。
けれど、無理だった。
だって。
言葉を発する前に、
凪に――強く抱きしめられていたから。
ぎゅうっと背中に腕を回される。
頬に凪の胸が触れて、身体が凪の香りに包まれる。
驚きすぎて固まっていると。
「お前……、馬鹿じゃねぇの?」
頭上から、低く掠れた凪の声が落ちてきた。
「……え」
「勝手に配信始めるとか……」
「ちょ……なぎ……」
「ひとりで死地に赴こうとしてんじゃねーよ」
「……えっ、まって。まって。
凪、今配信中……」
「別にいい。もう、この俺の性格、みんなに知られてんだし」
「……っ」
どこか吹っ切れたようなその言葉に、
逆にこっちが言葉を失う。
てか、大勢のリスナーがみてる配信場所を
“死地”呼ばわりすな。
心の中でツッコむ余裕までなぜか生まれてしまってるのは、
抱きしめてくる凪が、ちょっぴり震えてるからなのかな。
私は、ふっと笑って、
凪の背中に腕を回して抱きしめ返した。
すると、驚いたように凪の肩が少し揺れた。
そんな彼に、私は思ったままの言葉を出す。
「……だったら、ちゃんとフォローしてよ」
「……え?」
「私ひとりじゃ、すぐゲームオーバーだよ。
だから凪がフォローして。
死地に赴くのが私のプレイスタイルなんだから」
「――……っ」
凪が息を呑んだ。
そして、ふっと吹き出すように笑った。
「……しょうがねーな。足引っ張んなよ」
呟いたその言葉は、チャンネル結成当時と同じだった。
けど、その言葉を落とした凪は、
いつもみたいにぶっきらぼうなのに、
どこか泣きそうで。
だから、私はそのパーカーの布をぎゅっと握った。
「じゃあ、これからも、よろしくね。相棒」
「ああ」
「ちなみに、どんな凪でも私は好きだよ」
その言葉に、凪の身体がびくりと揺れた。
「……ほんと、お前って……っ」
言葉を詰まらせながらも、凪はさらにぎゅうっと抱きしめてきた。
その反応に少し笑ってしまう。
配信中だとか、コメント欄とか関係なく。
私達はありのままの言葉と態度で、“大切”を伝え合った。
これから先のことは、わからない。
けど、言えるのは。
もし、君を非難する言葉がたくさんあったとしても、
その言葉の何倍も、私は君のことが大好きだって伝えるよってこと。
振り返ると、そこには息を切らした黒のパーカー姿の凪がいた。
「え……なぎ……?」
驚いて立ち上がる。
どうしてここに?
そう言葉を続けようとした。
けれど、無理だった。
だって。
言葉を発する前に、
凪に――強く抱きしめられていたから。
ぎゅうっと背中に腕を回される。
頬に凪の胸が触れて、身体が凪の香りに包まれる。
驚きすぎて固まっていると。
「お前……、馬鹿じゃねぇの?」
頭上から、低く掠れた凪の声が落ちてきた。
「……え」
「勝手に配信始めるとか……」
「ちょ……なぎ……」
「ひとりで死地に赴こうとしてんじゃねーよ」
「……えっ、まって。まって。
凪、今配信中……」
「別にいい。もう、この俺の性格、みんなに知られてんだし」
「……っ」
どこか吹っ切れたようなその言葉に、
逆にこっちが言葉を失う。
てか、大勢のリスナーがみてる配信場所を
“死地”呼ばわりすな。
心の中でツッコむ余裕までなぜか生まれてしまってるのは、
抱きしめてくる凪が、ちょっぴり震えてるからなのかな。
私は、ふっと笑って、
凪の背中に腕を回して抱きしめ返した。
すると、驚いたように凪の肩が少し揺れた。
そんな彼に、私は思ったままの言葉を出す。
「……だったら、ちゃんとフォローしてよ」
「……え?」
「私ひとりじゃ、すぐゲームオーバーだよ。
だから凪がフォローして。
死地に赴くのが私のプレイスタイルなんだから」
「――……っ」
凪が息を呑んだ。
そして、ふっと吹き出すように笑った。
「……しょうがねーな。足引っ張んなよ」
呟いたその言葉は、チャンネル結成当時と同じだった。
けど、その言葉を落とした凪は、
いつもみたいにぶっきらぼうなのに、
どこか泣きそうで。
だから、私はそのパーカーの布をぎゅっと握った。
「じゃあ、これからも、よろしくね。相棒」
「ああ」
「ちなみに、どんな凪でも私は好きだよ」
その言葉に、凪の身体がびくりと揺れた。
「……ほんと、お前って……っ」
言葉を詰まらせながらも、凪はさらにぎゅうっと抱きしめてきた。
その反応に少し笑ってしまう。
配信中だとか、コメント欄とか関係なく。
私達はありのままの言葉と態度で、“大切”を伝え合った。
これから先のことは、わからない。
けど、言えるのは。
もし、君を非難する言葉がたくさんあったとしても、
その言葉の何倍も、私は君のことが大好きだって伝えるよってこと。