一流御曹司は若い婚約者よりも45歳の私を溺愛する
店内に優しい陽光が差し込む午後、カランコロンと聞き慣れたドアベルが鳴った。

「お姉ちゃん、お邪魔するわよ」

顔を上げると、妹の紗良が小さなベビーカーを押して入ってきた。

その腕の中には、まだ小さな姪の未来ちゃんが眠っている。

「いらっしゃい。まあ、今日も可愛らしいわね」

私は手を拭き、駆け寄った。

未来ちゃんの小さな手をそっと指で握る。

ぎゅっと反射的に握り返された感触に、胸の奥から温かいものがじんわりと広がっていく。

「かわいいね、未来ちゃん。本当に天使みたい」

「でしょ? 最近、ようやく夜も少しだけ眠ってくれるようになったの」

紗良は幸せそうに目を細めた。

思えば、紗良も昔は苦労していた。
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